松丸小児科アレルギー科クリニック

matsumaru allergy and children's clinic

突発性発疹症
   【原因】ヒトヘルペスウィルス6型による感染症です。ヒトヘルペスウィルス7型でも同様の症状が起きます。
      6型は2歳以下に多く、7型は2歳以上に多いです。
   【症状】突発性発疹症の人と接触し7~18日くらいすると、39~41℃の高熱が3~4日続き、解熱とほぼ同時に体幹(おなかと背中)に
      粟粒大~米粒大の少しザラザラする様な赤い発疹ができます。その後発疹は顔や手足にも広がることがあります。
      咳嗽、鼻汁など風邪様の症状はめだちません。
      神経につきやすいばい菌なので熱性けいれんをおこすことがあります。
   【治療法】突発疹自体には治療法はありません。症状を抑えるお薬でつらい症状のみ抑え、自然回復を待ちます。
      発疹が出た後はうつりませんので、友達と遊んでもかまいません。
 
溶連菌感染症
   【原因】一般的にはA群β溶血連鎖球菌による感染症です。
   【症状】溶連菌感染症の人と接触し2~3日くらいすると、高熱とのどの痛み、咳鼻水で発症します。
      扁桃腺がはれ、ひどいと膿をもちます。粟粒大~米粒大の発疹、リンパ腺の腫脹、いちご舌(舌が赤くなり、味蕾というプツプツが目立ちます。)、
      手のひらの発赤などがでます。何もしなくても1週間くらいで治ることもありますが、抗生剤がよく効き、1~2日で解熱します。
      溶連菌はしつこいばい菌ですので、中途半端に治療すると扁桃腺の中に残ってしまうことがあります。
      残ってしまうと体調を崩すと再発を繰り返します。
      また治ってから1~3週間すると急性糸球体性腎炎(血尿)やリウマチをおこすことがあります。
   【治療法】抗生剤がよく効きます。繰り返す場合や症状がひどい場合は、扁桃腺の中に残りやすいので、
      長期(2~4週間くらい)に抗生剤を飲みます。
      繰り返す場合や無呼吸発作(寝ていて息が止まってしまう)を起こす場合は手術が必要になります。
      伝染期間は症状がある間(10日間程度)ですが、適切な抗生剤を投与すると24時間でうつらなくなります。
      学校保健法ではお休みしなくても良いのです。
 
インフルエンザ
   【原因】インフルエンザウィルスによる感染症です。インフルエンザウィルスにA,B,C型があり、
      A型はさらにブタ型、ソ連型、アジア型、香港型などに分けられます。A型、B型とも毎年変異し、さらにいろいろな型となります。
   【症状】型により多少の違いがありますが、インフルエンザの人と接触し2~3日くらいすると、悪寒(寒気)をともなう高熱(38~40℃)、
      全身倦怠感が急激にでます。咳嗽、鼻汁、嘔吐、下痢などをともなうことが多いです。
      比較的特徴的な症状は筋肉痛と関節痛です。4~5日で解熱し、治ります。
      ときどき肺炎、脳炎、心筋炎を起こし重症化します。
   【治療法】抗インフルエンザ薬が効果があります。乳幼児や、高齢者、慢性の病気の方は重症化しやすいため、使用したほうがよいでしょう。
      それ以外の人は症状をとる薬のみで様子を見てもよいでしょう。
      予防接種をすると感染しても、重症化せず、症状も軽くすみますのでお勧めです。
      発熱後5日間、かつ小学生以上は解熱後2日間、幼稚園以下は解熱後3日間は登校できませんので、登校証明書を書いてもらいましょう。