伝染性膿痂疹(とびひ)
【原因】黄色ブドウ球菌やA群β溶血連鎖球菌が皮膚に感染することによりおこります。
【症状】水疱性膿痂疹と痂皮性膿痂疹があります。
水疱性膿痂疹はブドウ球菌によることが多く、乳幼児の顔面(特に鼻の穴や口の周り)にできやすいです。
感染がおこると突然に米粒大~空豆大の水疱ができます。水疱ははじめは透明ですが、1~2日で淡黄色になり、
容易につぶれて中の汁により次々と伝染し、同様の水疱を作ります。
痂皮性膿痂疹は黄色ブドウ球菌とA群β溶血連鎖球菌の両方でおこります。
顔面に多く、その他体幹、四肢にもしばしばできます。感染がおこると小紅斑、小丘疹ができ、すぐに膿疱となります。
膿疱が破れると膿汁を出し、乾燥しかさぶた状になります。かさぶたは次第に拡大し、隣接するかさぶたと癒合することもあります。
発疹は1~2週間でよくなりますが、膿汁により広がり、他人にもうつります。
【治療法】抗生剤の飲み薬や軟膏が効果があります。(軟膏は耐性菌が増え薬が効かなくなってきました。)
他人にうつりますので、タオルは別にし、入浴やプールは気をつけましょう。
また爪は短く切り、手をよく洗い、清潔を心がけましょう。