松丸小児科アレルギー科クリニック

matsumaru allergy and children's clinic

麻疹(はしか)
   【原因】パラミクソウィルス科の麻疹ウィルスによる感染症です。
   【症状】麻疹の人と接触し7~18日くらいすると、高熱、咳嗽、鼻汁、結膜炎などの風邪様の症状がでます。
      発熱3日目くらいで一度解熱しますが、この頃にコプリック斑という歯茎から奥歯の当たるホッペの内側にミルク滓の様な発疹がでます。
      またすぐに高熱となり、癒合傾向のある米粒から小豆大のザラザラした発疹が出ます。
      発熱は5~7日で治まりますが、発疹は日焼けしたように黒ずんで治ります。
      中耳炎、肺炎、脳炎などの合併症がありますが、重症のことが多いです。
   【治療法】麻疹自体には治療法はありません。症状を抑えるお薬でつらい症状のみ抑え、自然回復を待ちます。
      麻疹は風を当ててはいけないという迷信がありますが、そんなことはありません。
      高熱がでますので、家庭でのケアの発熱を参考にしてください。
      解熱後3日したら、病院で治癒証明書を書いてもらい、学校に行きましょう。
      早めに予防接種をしてかからないように心がけましょう。
 
水痘(みずぼうそう)
   【原因】ヘルペスウィルス科の水痘帯状疱疹ウィルスによる初感染です。
    ウィルスは水痘が治ったあとも残り、再発すると帯状疱疹となります。
   【症状】水痘の人と接触し14~16日くらいすると、軽度の発熱と全身の水疱で
    発症します。水疱は体に多く、頭や口の中にもできます。周りが発赤し、
    はじめは小鳥のえさくらいの大きさで、日焼けの水ぶくれのようにすぐに
    破けてしまいます。徐々に大きくなり大豆大となることもあります。
    破れるとかさぶたになって治りますが、次々とできますので、
    水疱とかさぶたが混在します。何もしないと1週間くらいで治ります。
   【治療法】水痘用の薬がありますので、早期に服用すると、ほとんど水疱も
    できず、3日くらいでよくなります。水疱を早く乾かし、かゆみを抑える
    塗り薬は水疱が破れないように、綿棒や指先でのせるように塗ります。
    一度塗るとパリパリに乾きますので、はがれるまで塗る必要はありません。
     解熱剤はライ症候群という脳症を起こす危険性がありますので、
    基本的には使用しません。
     入浴はかまいませんが、湯船は汚く、水疱が破れたところがとびひに
    なってしまいますので、シャワー程度にしてください。
     水疱が全部かさぶたになったら、病院で治癒証明書を書いてもらい、
    学校に行きましょう。