松丸小児科アレルギー科クリニック

matsumaru allergy and children's clinic

風疹(三日はしか)
   【原因】風疹ウィルスによる感染症です。
   【症状】風疹の人と接触し2~3週間くらいすると、微熱と5mmくらいのわずかに隆起する紅斑が顔、耳後、体幹、四肢の順に広がります。
      発疹は3日くらいでこの順番にきれいに消えてなくなります。
      また発疹の出現前よりリンパ腺(全身、特に後頭部、耳の後、首)が腫れます。
      幼小児では症状は軽いですが、年長児や成人では発熱や発疹も強く、関節痛もみられます。
      合併症には関節炎、脳炎、血小板減少性紫斑病、先天性風疹症候群があります。
      先天性風疹症候群は妊婦が風疹にかかると、感染時期により一過性の異常(低出生体重児、血小板減少、肝脾腫など)と
      永久的な異常(先天性心疾患、白内障、難聴など)を起こします。
   【治療法】風疹自体には治療法はありません。症状を抑えるお薬でつらい症状のみ抑え、自然回復を待ちます。
      解熱後3日したら、病院で治癒証明書を書いてもらい、学校に行きましょう。
      早めに予防接種をしてかからないように心がけましょう。
 
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
   【原因】ムンプスウィルスによる感染症です。
   【症状】流行性耳下腺炎の人と接触し2~3週間くらいすると、多くは一側または両側の耳下腺(耳たぶの下あたり)が腫れて痛くなります。
     また顎下腺(顎の下あたり)が腫れることがあります。腫れは3~7日くらいで徐々にひきます。
     熱はあまり高くないことが多いです。
      合併症には髄膜炎と膵炎があり、入院が必要です。
   【治療法】流行性耳下腺炎自体には治療法はありません。症状を抑えるお薬でつらい症状のみ抑え、自然回復を待ちます。
      症状が出て5日たったら、病院で治癒証明書を書いてもらい、学校に行きましょう。
      早めに予防接種をしてかからないように心がけましょう。
      時々ムンプス以外のばい菌が入り、耳下腺が腫れることがあります。
      この場合には抗生剤が効くかわりに、繰り返しかかることがあります。